講演会での発表

- Presentation in Conferences -

けんきゅうの研究所 Research Lab.:講演会での発表

講演会で自らの研究内容を発表するためには、まず発表を募集している講演会に、発表のタイトルと概要を添えて申し込みます。発表の許可の連絡が講演会から届けば、晴れて講演会に参加し、発表を行うことができます。ポンさんはこれまで数多くの講演会に申し込みましたが、発表不許可の連絡が届いたことはありません。また、周りの研究者にも申し込んで発表が不許可になった人はいないので、余程のことがない限り、発表は可能です。発表が講演会の趣旨に合っていないとか、過激な思想を発表するなどでない限り、普通は発表できます。

 

ポンさんは発表をこれまで数々行ってきましたが、良い思い出となった発表もあれば、苦い思い出となった発表もあります。発表後に「すごく良い発表でしたね。」と複数の研究者から声をかけられたりすると、やはり嬉しく、そうした発表は良い思い出ですね。研究者って面白い特性があるようで、ある研究者を自分と同じ研究分野の研究者と認めると、「ようこそ、〇〇研究の世界へ。」と言ったりするんですよ。良い発表ができると、こういうことを言われたりします。海外の研究者から、「Welcome  to 〇〇 world.」と言われたこともあります。

 

このことは、研究者は縄張り意識が強い、ということを物語っています。過去に、仲間でない研究者の発表に対して、あからさまに新参者潰し・若手潰しと受け取れる質問やコメントをする大学教授を目の当たりにしたことがあります。ポンさんも酷い目にあったことがあります。ニューラルネットワークの過学習に関する研究で、ハイパーパラメータと呼ばれる係数を決める方法を発表したときのことです。「そんな係数、適当に決めたらいいんじゃないの?」というコメントを受けました。適当に決められないから、世界中で多くの研究者が取り組んでいるのに、この教授、研究者として大丈夫か?と思いました。

 

このような研究者がいる一方で、新しく参入してくる研究者を優遇している学会もあります。新陳代謝があった方がシナジーや切磋琢磨があって、良い研究成果が生まれるからです。たいていの研究者はこのような新規参入者を歓迎する動きに賛成であり、新参者を除外しようとする人は少ないので安心してください。