博士、ドクター

- Doctor -

けんきゅうの研究所 Research Lab.:博士

大学で4年間学んだ後、大学院の博士号を取るためのコースに進学し、博士号を取得した人。博士号を取るためのコースは通常5年間で、博士号取得をめざす研究者は5年の間に研究を行って、研究業績を蓄積する。また、研究成果を博士論文にまとめて、5年目の最後に開催される審査会で、論文の内容と業績の審査を受ける。博士論文に対する審査員からの質問に正しく回答し、かつ十分な研究業績があるとの承認をもらうことで、最終的に博士号が得られる。

 

博士号を取るためのコースは、正確には博士課程という名称の場合が多いが、ドクターコースと呼んだりもする。この呼び方が誤解を招くことがある。例えば、ポンさんは大学卒業後にドクターコースに進学したのだが、進学したいことを親父に伝える際に、「ドクターコースに進学したいんやけど、いいかな。」と言った。そうすると、親父は「お前、医者になるんか。」と言ってきたのだ。

 

そう、ドクターというと日本では医者というイメージが強いので、このような誤解が生じるのだ。まあ、「私は博士です。」とか、「私はドクターです。」とか言う機会はほとんど無いので、誤解があってもさほど困りませんが。この誤解が生じるのは日本だけでく、韓国でもあるようです。博士号をもっている韓国人の友人Aとポンさんが会話をしていたときに、Aが医者の友人のことを「彼はリアルなドクターだから」と説明してくれたことがあった。となると、Aやポンさんは、“ぱちもんドクター”ということになりますな。

 

ちなみに、社会人になってから博士号を取得する方法もある。つまり、大学が社会人向けのドクターコースを設置しているので、それに入学し、最終的に前述の審査会を突破すれば良いのである。このような仕組みやこのような仕組みで博士号を取得した人を社会人ドクターと呼ぶ。

 

博士論文の例として、ポンさんの博士論文をダウンロードできるようにしておきます。博士論文がどんな感じのものなのか、気軽に内容を見てみてくださいね。